室内空気質に一番の影響を与えている内装仕上げ材は、なんと言っても壁や天井のお化粧材ではないでしょうか。早くて簡単、しかも価格も安いうえに、下手な大工が行なったおかしな部分も一瞬にして隠してしまう優れもの。こんなに優れた仕上げ材として、ビニールクロスがあります。40坪の住宅の場合、内装のほとんどを占めている天井、壁の面積は500〜600平方メートルにもなりますが、これらの仕上げのほとんどが、ビニールクロスと言われる「安い・簡単・早い」新建材です。
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業者にとって色やデザインも豊富で、しかもあなたのさまざまな希望にも応えられる便利な仕上げ材です。しかし、住宅内部のほとんどを占めるこれらの仕上げ材が、住む人の健康に害をおよぼす可能性があるとしたら……。なによりも恐ろしいのは、火災時に発生させる有毒ガス。建物の炎上よりも少量の火災で壁や天井が焦げ、それから出た有毒ガスを吸い込み、一瞬にして逃げる暇なく命を落としてしまう危険性もあります。ですから私は、一切このビニールクロスは使いません。それに変わる天井や壁の仕上げ材は、ムクの木材や漆喰の塗料です。天井・壁に使うムクの木材の場合は、原則として塗装はしないことにしています。